kato-kichi sketch 

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俺が俺に捧げる園芸講座

ツイッターを始めてから植物に関係して生きている人達の
日常を垣間見る事ができとても面白い。

市場、フラワーデザイナー、生け花の先生、育種家、花屋、趣味家、コンサルタント、卸
造園家、カメラマン、画家そして農家などなど。

花にまつわる人ってたくさんいて、みんなそれぞれに
植物との毎日を送っているのだなという当たり前の事実に感動すらする。

そして自分も、実はすごく楽しい仕事をしてるんだなと改めて思う。
(花関係の人にリムーブされると軽く傷ついたりして)

そして花関係以外の自分の興味ある分野でフォローしている人達の中にも
かなり頻繁に植物についてのつぶやきが散見される。

潜在的植物好きってのはかなり多いのではないか。

ただ、興味があっても自分で育ててみるというのには敷居が高いというか。

実際、自分の友達にも興味はあるが「よく分からないから…」と言う人は多い。

「私はサボテンでも枯らしちゃうから…」という感じの。
(サボテンは水がいらないという都市伝説!)

俺の嫁がその典型で、家にもう20年以上ある観葉植物を
見事に水切れを起こさせてくれて葉っぱ2枚にしてくれた。
(今はとてもとても上手です。…一応書いとかないと)

俺はそういう人が植物の面白さに気付くには
どうすれば良いのかとよく考える。

植物に興味を持った人がすっと始められる何かを
誰か考えられないだろうか。

「そうすれば、花がもっとたくさん売れるから」とか
そういう事ではなくて、やってみれば本当に面白いから。

植物を育てないと損てわけではないけど
もったいないって事よ。ちょっとだけ。


そういう自分も20代前半まで花の事など何も分からなかった。

10年以上前、第一園芸研修させてもらう事になった初日に
大勢の社員の皆さんの前で

「この花なんて名前ですか?」

と聞いたら、みんなが黙ってしまったのを良く覚えている。

「え、だからこの花、何て名前ですか?』

仕方なしに、誰かがため息まじりで

「……………カーネーション……。」

と教えてくれた。


プロでもこういう話は結構あって、山梨のシクラメンで超有名なある生産者の方も
最初は「何で鉢に穴が空いているか」分からなかったと言っていた。

イソトマをイソマトと言い続ける肥料会社の人もいたし。(それは別に良いか)

素晴らしいビオラを作って毎年出荷する、知り合いのおばちゃん生産者も

「とうちょうしちゃうから、とうちょう」

と、徒長(とちょう:茎や枝が無駄に伸びてしまう事)の事を
盗聴(とうちょう)と今でも言っているし。
(俺は彼女をロシアから来た女スパイだと踏んでいる。)


プロでも最初は分からないし、間違えるんだから
初めての人はもっと気楽に始められたらと思う。


昔、ロンドンに住んでいた頃
花屋になると決心して初めて花を買って見ようと思い
チューリップの鉢植えを買って自分の部屋に置いた。

俺にとっては花=チューリップだった。

毎日せっせと水をやりチューリップはどんどん大きくなっていった。
そしてついに花が咲いた。

「俺ってやっぱ花屋になるべき男なんだな」

「ナチュラルボーン花屋って俺の事じゃね?」

と悦に入っていると
チューリープはそれからもどんどん成長していき
最後には大きくなりすぎて倒れ、根元から折れた。

「何で?花ってこういうもの?」

初めての挫折を味わった。

そして色々と考えた結果、一つの重大な過ちに気付いた。

俺はチューリップを暗い部屋に置いたまま太陽に当てていなかったのだ。

つまり、盗聴、いや徒長してしまったのだ。


だから、俺は初心者はそんな基本的な事も忘れると言う事を
よく分かっているのだ。

俺は初心者の心を持つ生産者なのだ。(それって良い事?)


俺は、園芸やガーデニングの先生の多くが
「もともと植物を好きだった人」
なのが初心者が入りにくい理由じゃないかと思っている。(←パンク発言。初心者に限ってね)

最初から植物を楽しめた人は
興味はあるけど楽しみ方が分からない人の気持ちが
分からないのではないか。当たり前の事すぎて。


昔の俺もそうだった。

「まずは何をどう楽しめばいいの?」

広大な植物ワールドの海の前で、海に入って楽しむ人々を眺めながら
立ち尽くすだけだった。

「自分の好きなように自由にやればいいんだよ」

初心者だってそんな事は分かっている。

本当の最初に聞きたいのはそんな事じゃない。


次回は、超初心者向けの園芸教室的な事を書こうと思う。

それは「あの頃の未来」に立っている今の俺が
イギリスでチューリップを買った頃の超初心者の俺に送る
未来からの園芸ラブレターなのである!!!(指で鼻の穴をほじりながら)

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イギリスで初めて育てたチューリップ

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前回のブログで紹介した、花屋かと吉のHPの絵も描いてくれた
河野愛さんがジャケットを担当したSerphのニューアルバム。

ジャケット目当てで購入したが、うーん。
ファーストアルバムもアマゾンしてしまった。

河野さんの絵と同じで様々な要素が緻密に配置されていて
色んな意味でさじ加減が抜群。音楽。


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by kato-kichi5 | 2010-07-11 12:10